仕事のミスで「もうダメだ」と頭が固まっている時にこそ観てほしい、
タイプの異なる3つの物語をご紹介します。
- 『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』
- 『ウォーキング・デッド』
- 『iゾンビ(iZombie)』
『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』
「会社に行かなくていい」――その一言が、モノクロの日常を鮮やかに変える
あらすじ:地獄のブラック労働が、ゾンビによって幕を閉じる
アニメ制作会社に就職して3年。
主人公の天道(アキラ)を待っていたのは、上司からの罵倒と、連日のサービス残業という「生きた心地のしない日々」でした。
自宅はゴミ袋の山、シャワーを浴びて寝るだけの毎日。
自分の好きなことはすべて我慢し、会社のために人生を使い潰していたある朝、街はゾンビで溢れかえっていました。 しかし、絶望する人々の傍らで、彼は叫びます。
「今日から、会社に行かなくていいんじゃね!?」 それは、彼が「自分自身の人生」を再び歩み始めた瞬間でした。
共感しかない!日本社会の「嫌なところ」を全肯定してくれる歌詞
オープニング曲を聴くだけで、凝り固まった心が解き放たれるのを感じるはずです。
日本社会特有の閉塞感、人類が発展の影で失ってきた「自由」が、痛快なリズムで歌い上げられています。
「みんな辛いんだ」と気づくだけで、少しだけ呼吸が楽になります。
上司の説教に、あなたの「家での時間」を捧げる必要はない
「上司の言うことが絶対」という同調圧力に、屈する必要はありません。
上司だって一人の不完全な人間です。
感情をぶつけてきたり、間違ったことを言ったりもします。
彼らの説教を真に受けて、大切なプライベートの時間まで落ち込んで過ごすのは、あまりにももったいない!
あなたの価値は、上司が決めるものではなく、あなた自身が決めるものです。
「いい子」であることを辞めても、人生は終わらない
社会に出ると、自分の気持ちより「礼儀作法」や「目上を立てる」ことが優先されがちです。
でも、周りのレッテルを気にして自分を殺すほど、人生は長くありません。
この作品は、「もっと自由に生きていい」「仕事より大切なものを見失わないでいい」という当たり前だけど忘れがちなことを、全力で教えてくれます。
他者へのリスペクトを再発見する
自分が大切に扱われない環境にいると、他人を思いやる余裕もなくなります。でも、アキラが仲間と出会い、共に生きる姿を観ていると、「業務の効率」よりも「目の前の人を大切にすること」の大切さに気づかされます。これは新社会人だけでなく、後輩を指導するベテランにこそ観てほしい作品です。
『ウォーキング・デッド』
崩壊した世界で、「自分」という人間をどう生きるか?
あらすじ:静まり返った病室、世界は一変していた
保安官のリックは、任務中に銃で撃たれ昏睡状態に陥ります。
しばらくして彼が病室で目を覚ましたとき、かつての日常は消え去っていました。
街には人影がなく、動くのは「生ける屍(ゾンビ)」のみ。
変わり果てた世界でリックは生き別れた妻と息子を探すため、
過酷な旅へと足を踏み出します。
社会のしがらみからの解放と、「当たり前」への深い感謝
ゾンビだらけになった世界では、誰かに命令されることも、マナーに縛られることもありません。その圧倒的な「自由」に最初は解放感を覚えるかもしれません。
しかし、電気も水も通らない世界を観るうちに、私たちは気づかされます。
「この世界は、誰かの仕事によって支えられていたんだ」ということに。
今、あなたが接している先輩や上司も、実は誰かに支えられて必死に役割を全うしている一人の人間。
そんな当たり前の事実に気づいたとき、社会や周囲の人へのリスペクトが自然と湧いてくるはずです。
「言いなり」から「主体性」を取り戻す物語
厳しい社会生活の中で、いつの間にか「周囲の言いなり」になっていませんか?
『ウォーキング・デッド』は、極限状態の中で「自分はどう生きたいか」「何を守るのか」を一人一人が決断する物語です。
特に、最初はか弱かった主婦が最強のサバイバーへと成長していく姿には、人間の底知れぬ可能性を感じます。
「自分には何もできない」と自信を失っているあなたに、
「自分の人生を生きるハンドル」を再び握る勇気をくれるはずです。
「失敗しても、道は取り戻せる」という希望
主人公のリックでさえ、常に完璧ではありません。
選択を間違え、仲間を失い、信用を失墜させることもあります。
でも、彼はそこで立ち止まりません。
ボロボロになりながらも、ひたすら前進し、行動で信頼を取り戻していきます。
新社会人の皆さんも、ミスをすれば「もう終わりだ」と思うかもしれません。
でも、失敗しても前を向き続ける限り、必ず道は開けます。
「信じること」と「考えること」のバランス
この世界では、盲目的に誰かを信じることは死に繋がります。
相手の醜さも自分の醜さも自覚した上で、どう活かし合い、助け合うか。
「完全に相手を信じるのではなく、自分なりの考えを持つ」という姿勢は、現実のビジネス社会でもあなたを守る大きな武器になります。
豆知識:ドラマ版だけの「救い」と「興奮」
本作はアメリカの大人気コミックが原作ですが、ドラマ版にはコミックに登場しない「ダリル」という超人気キャラクターが登場します。原作ファンも驚くような独自の展開が目白押しで、一度観始めると止まらなくなる中毒性があります。 ゾンビをなぎ倒す爽快感はもちろん、重厚な人間ドラマを味わいたいすべての人に捧げる傑作です。
『iゾンビ(iZombie)』
「完璧な人生」が壊れたあと、どう生きるか?
あらすじ:輝かしい未来から、死体安置所の住人へ
将来有望な心臓血管外科の研修医として、誰もが羨む人生を歩んでいたリブ。しかし、ある事件でゾンビに変異したことで、その輝かしい未来は一変します。 恋人と別れ、家族からは失望され、夢だった外科医の道も断たれた彼女が選んだのは、脳みそを確保できる「死体安置所」での仕事でした。 ゾンビであるリブには、食べた脳の持ち主の「記憶」や「性格」が乗り移るという特殊能力があります。彼女はその能力を使い、事件の謎を解いていくのですが……。
「期待外れ」だと言われても、人生は終わらない
周囲から高い期待を寄せられていたリブが、どん底の環境(死体安置所)で働き始めたとき、彼女は周りを驚かせ、母親からも失望されます。
新社会人の皆さんも、ミスをして「期待を裏切ってしまった」「自分はもうダメだ」と自分を責めていませんか?
リブの姿は、たとえ当初思い描いた「正解の道」から外れても新しい場所で自分だけの役割を見つけ、人生を再出発できることを教えてくれます。
「色んな自分」がいてもいい。変化を楽しむ勇気
脳を食べるたびに、リブの人格はガラリと変わります。情熱的になったり、冷酷になったり、時には芸術家のような感性を持ったり。 そんな彼女を観ていると、「こうあるべき」という固定観念がほぐれ、無気力な時でも「明日は違う自分になれるかも」というチャレンジ精神が湧いてきます。どんな状態のあなたであっても、今の自分を肯定し、再出発する活力を与えてくれる作品です。
余談:ギャップが魅力のヒロイン
主人公のリブを演じるのは、ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』のティンカーベル役でも知られるローズ・マクアイヴァー。ゾンビメイクの「真っ白な姿」と、素顔に近い時ではガラリと印象が変わる、とてもキュートな女優さんです。 ちなみに、あの特徴的なプラチナブロンドの髪はウィッグだそう。


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